Ethdelay をご利用いただいているお客さんを訪問!

勤務先では、回線遅延シミュレータの「Ethdelay」や、不正接続検知/排除システムの「IntraGuardian2」など、複数のネットワークアプライアンスを開発、販売しています。

本格的に事業展開をはじめてから、約3年、IntraGuardian2 は、100社以上のお客さんに利用していただいているようなありがたい状態になったのですが、
元来技術者集団で、営業が苦手な我々は、あまりお客さんのフォローをしてきませんでした。

「それでは、ダメだろう!」と、経営者から指摘が入り、遅ればせながら、お客さんのフォローを行っている次第です。

本日は、回線遅延シミュレータの「Ethdelay」をご利用いただいているお客さんを訪問しました。
このEthdelayは、元々は、私が入社する以前に、自社開発したVoIPシステムの検証用に作った自分達専用ツールでした。
そのため、第一バージョンは、管理もずさんで、ソースコードを紛失した程だそうです ;-P

第二バージョンは、せっかくだからと、勤務先ウェブサイトの製品一覧に載せておきましたが、
ソフトウェア販売だったため、動作要件の「NICを2枚以上搭載したLinux機」というのが、ハードルをあげてしまって、結局1本も売れませんでした。
(自分達は、普段からサーバ機をいじっているので、NICが4つくらいついているのは当たり前と感じているのですが、
 お客さんによっては、それは普通ではないのです)

そこで、当時実験していたハードウェア、Armadillo 230 に入れてアプライアンスとして販売を開始したころ、
徐々に売れ始め、今ではコンスタントにお問い合わせをいただくような商品となりました。

しかし、お客さんのフォローをあまり行っていなかったため、実際どのようなところで、活躍しているかがいまいち把握できていない状況でした。
Ethdelayは、安価な遅延シミュレータのため、msecオーダーでしか遅延を保証できなかったり、
 対応するメディアが Ethernet だけだったりします。
 開発者の立場では、これくらいの遅延シミュレータは、そんなに作ることは難しくなく、
 元々我々が検証していたVoIPを作るようなところでは、自作可能でしょうし、
 厳密な測定を行いたい場合は、もっと高価な製品を使うと考えられたからです。)

今回訪問させていただいたお客さんはシステムの運用をご担当されている方で、
海外拠点でアプリケーションがどれくらい快適に利用できるかを検証するために、Ethdelayをご利用いただいたそうです。
結果、Ethdelayを使った検証と、実際に海外で利用した場合に大きな差はなく、
目的が果たせたとのことでした。
元々の開発動機が、自分達での利用ということで、あまりマーケティングをしないで販売を開始したEthdelayですが、
このような利用方法は想定していましたが、そんなに一般的な利用法だとは考えていなくて、
どちらかというと、やはり、VoIPや、映像配信への遅延の影響などが主な利用法だと考えていました。

しかし、お客さん曰く、海外拠点でのアプリケーション利用をシミュレーションするための機器は、
結構探しても見つからなかったらしく、安価で、目的が達成できたEthdelayは気に入ってくださっている様子でした。(ご要望もいただきましたが)
また、同じように海外拠点を持つ企業には、ニッチながら需要があるのでは?と、励みになるお言葉もいただけました。

やはり、実際に利用してくださっているお客さんの声は、重要ですね。
今後どのような営業をすれば良いか、方針が見えてきます。


以上、お客さんの声は、重要、という話しでした!

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