CrossOver Mac 8 Standard で Office2007 Personal 及び PowerPoint 2007 を動かす

前回の記事からだいぶ時間が空いてしまいました。
理由は様々ですが、気を取り直して書いていこうと思います。
#先週は新型インフルエンザでダウンして、今日から職場復帰なのでキリもいいですし!

さて、NCADでは MacUnix 使いが多いですが、
やはりビジネス書類でWordやExcelを使うことはあります。。。
Mac 版もありますが、互換性の問題でWindows版が必要なこともあり、そのたびにVMwareを起動するのも面倒。
そこで、CrossOver Mac を試してみました。

私の手元にあるOfficeは、Office2007Personalと単品のPowerPoint2007。
試してみたところ、どちらか一方だけならば、ウィザードを進めればインストールできますが、両方となるとエラーが発生してしまい、ボトルの内容が壊れて両方のプログラムともに動かなくなってしまいます。
#Office2007Personalインストール後、PowerPoint2007 または、その逆もダメ。



~/Library/Application Support/CrossOver/Bottles/winxp/drive_c/windows/temp/SetupExe(YYYYMMDDHHMMSSmm).log
をみると、

Error: Failed to configure: {90120000-0010-0411-0000-0000000FF1CE} ErrorCode: 1627(0x65b).
と、何らかのパッケージがエラーで設定できなかったと出力されていました。
どうやら、このパッケージは「Microsoft Software Update for Web Folders (Japanese) 12」というものですが、
必要な物かどうかもわからないので、無かったことにしてみました。

このエラーがでてしまうと、今まで起動できていた Office 製品が全滅してしまうので、
Office2007Personal からインストールをやりなおします。

インストールが終わったら、


~/Library/Application Support/CrossOver/Bottles/winxp/system.reg
をエディタ(今回は Emacs ではなく、CotEditor を使ってみた)で開き、「90120000-0010-0411-0000-0000000FF1CE」を片っ端から検索します。
そして「90120000-0010-0411-0000-0000000FF1CE」を含むキーを片っ端から削除します。

例:


[Software\\Classes\\Installer\\Products\\00002109010011400000000000F01FEC\\SourceList\\Net] 1258372002
"1"=str(2):"C:\\MSOCache\\All Users\\{90120000-0010-0411-0000-0000000FF1CE}-C\\RbudLR.CAB\\"
"2"=str(2):"C:\\MSOCache\\All Users\\{90120000-0010-0411-0000-0000000FF1CE}-C\\"
"3"=str(2):"C:\\windows\\Installer\\RbudLR.CAB\\"
等を根こそぎ削除。


"ProductCodes"=str(7):"{90120000-006E-0411-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-0016-0411-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-001A-0411-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-0010-0411-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-0028-0411-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-001F-0411-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-001F-0409-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-002C-0411-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-001B-0411-0000-0000000FF1CE}\0{91120000-0033-0000-0000-0000000FF1CE}\0\0"
は、なにやら怪しいので、

"ProductCodes"=str(7):"{90120000-006E-0411-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-0016-0411-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-001A-0411-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-0028-0411-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-001F-0411-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-001F-0409-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-002C-0411-0000-0000000FF1CE}\0{90120000-001B-0411-0000-0000000FF1CE}\0{91120000-0033-0000-0000-0000000FF1CE}\0\0"
と、しました。

ちなみに Office2007 のインストーラは、CD-ROM 中の 「Updates」というディレクトリに各種パッチ(MSのサイトからダウンロードできる .exe 形式)を展開したものを入れておくと自動で適用してくれるのですが、SP2 以外を入れてしまうと、なぜかエラーがでてしまいます。。。


office2007sp2-kb953195-fullfile-ja-jp.exe
これらは、オプションに /extrace:c:\dokoka を与えると、c:\dokoka に展開されるので、Updates ディレクトリに入れておきます。