iSCSIストレージ導入

先週末、会社の結構重要なデータが入っているNAS(RAID 5)のディスクが同時に 2台も壊れてしまいました。
4台のディスクのうち、3台で RAID 5 を組み、残り 1台はスペアとして運用していましたが、
RAID 5 のデータディスク及びスペアが壊れたのです。
RAID の 2台でなかったことが幸いでしたが、スペアも壊れてしまっていて RAID の再構築もできなく、
遠隔からはどうしようもない状況になってしまいました。

この NAS は、HA クラスタが共有していて、アクティブ側から NFS マウントするという運用方法をとていました。
しかし、NFS は遅いし、iSCSI に移行したいなぁと思っていた矢先の事だったので、新しい NAS を購入しました。

昨日届いたのがこの TS-439 Pro という NAS です。
10万円を切る価格帯なのになかなか立派な見た目です。
開封し、お目見えした実物も写真通り立派です。

こういった Linux のソフトウェア RAID を用いた製品は、RAID 再構築中にデータにアクセスできないので、
今回は 4台中 2台ずつで合計 2つのミラーアレイを作り、一方のアレイに定期的にバックアップを取る構成にしました。
また、NFS をやめて iSCSI で使おう!ということで、張り切って組み立ててましたが、
ディスクアレイの構築に結構時間がかかってしまいました。

しかもやっと構築が終わったかと思うと、今度は iSCSI のためのディスクイメージ作りに時間がかかることに・・・

この製品はディスクを丸ごと iSCSIターゲットとするのではなくて、
ディスクアレイ上にディスクイメージを置くタイプのようです。
ディスクイメージはスパースファイルで良い気もするのですが、
どうやら正直の指定サイズのイメージを作っているようで、ものすごく時間がかかります。
結局朝まで待つことにしました。

早速出社してマウントしてみることにしました。

eth1 は SAN(と言っていいのか・・・) のための専用セグメントに繋がった NIC なので、
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1 に MTU=9000 と書いて、JumboFrame を有効にしました。



# /etc/init.d/networking restart
# mkdir -p /mnt/array1
# mkdir -p /mnt/array2
# yum -y install iscsi-initiator-utils
# /etc/init.d/iscsid start
# iscsiadm -m discovery -t sendtargets -p 172.16.0.1,1 iqn.2009-11.com.qnap:TS-439:iSCSI.array1.BD941A
# iscsiadm -m discovery -t sendtargets -p 172.16.0.1,1 iqn.2009-11.com.qnap:TS-439:iSCSI.array2.BD941A
# iscsiadm -m node -T iqn.2009-11.com.qnap:TS-439:iSCSI.array1.BD941A -l
# iscsiadm -m node -T iqn.2009-11.com.qnap:TS-439:iSCSI.array2.BD941A -l
# fdisk /dev/sdb
# fdisk /dev/sdc
# mkfs.ext3 /dev/sdb1
# mkfs.ext3 /dev/sdc1
# mount /dev/sdb1 /mnt/array1
# mount /dev/sdc1 /mnt/array2